稚内駅から宗谷岬まて徒歩で行ってみた
どうもWatappeです。
今まさに道北シリーズの真っ最中ですが、前回の投稿で述べた"あること"を実際にやってきました。
4年間の大学生活で特に頑張ったのは言うまでもなくマラソンです。プチ自慢ですけど100kmマラソンも完走しました。
今もジムに行けないながらも週2ぐらいでランニングしていますが、ここ最近の暴食がたたって体重が激増していて、そろそろ真面目に走らないとマズイなと感じつつありました。
そのタイミングで18きっぷの道北シリーズで稚内に行くこととなり、頭が狂ってこのようなことを考え出したのです。
「歩いて宗谷岬行けそうな気がするな」
どこからそんな自信が湧いたのか当時の自分に聞いてみたいぐらい笑
同じ研究室であったり限界ドライブ好きの友人らが端っこの岬にちょくちょく行っているのを見て段々と宗谷岬への行きたさが増していました。しかし、車移動でないことによる大きな障害があり悩んでいました。
稚内駅から宗谷岬へ向かうバスは1日に4本走っていて、駅からの最終便は19:30発。普通列車の稚内駅到着が19:51。つまり18きっぷのみで札幌から稚内に向かってその日のうちに宗谷岬に向かうには
①タクシー②ヒッチハイク③徒歩
この3つしかありません。
タクシーだと1万円以上もかかるので全く合理的ではありません。ヒッチハイクはすぐやろうと思ってもできません。
ということで徒歩で行くしかありませんでした。
ちなみに稚内駅からの距離は
31km
札幌駅から定山渓温泉までと大体同じ距離。バス移動でも遠く感じるのに徒歩だとどうなることやら。
本当は稚内に2日目の夜まで滞在する予定だったのが、コロナや釧網線&花咲線不通でルートを再編して日が昇らない9時間程しか居られなくなってしまいました。
2日目の朝に宗谷岬行って昼はデノーズのどデカいハンバーグを食べる完璧なプランもおジャン。
それでも宗谷岬を諦めきれなかった私は歩いて行くことを決意したのです。駅近くのノシャップ岬でもよかったんじゃない?って声も聞こえそうだけどそれはまた違う。
やっぱり自力で日本最東端の地へ踏み入れたらすごい達成感だろうなと思ったのが一番。マラソンもそうですが苦しみの末の達成感は一度味わうと病みつきになってしまう。こういうのを世間一般ではドMと言うのでしょう。
可能な限り脚を温存させたいのでまずは行けるところまでバス移動、駅から約8km離れた声問で下車しスタート。
街灯も次第になくなり本当に見えない。
気温以上に冷たい海風が身体を突き刺し、青看板が見えたところで岬まで20kmもあると知って絶望
いつものランニングと大きく違う点はリュックを背負っていること。途中の栄養補給用に大福(詳細は次編で)を持つなど結構な重りを抱えていたので全然前に進めない。
マラソン大会の出場を重ねる中で一番思ったのは、楽しようとゆっくり走るのが一番辛いということ。ゆっくり走ればフィニッシュまでの時間は延び、「なぜ自分は走っているのか」とまで考え出してしまう。自分も最初はそんな感じでした。
しかしマラソンでこんな事を考えた時点でアウトです。
本当ならもっと早く走れるはずなのに身体が動かない...。でも後戻りできないし助けもいない。
ただただ前に進むこと2時間半・・・
ついに到着。誰もいなかったので「っしゃあああああああ」と思わず叫びました。きっと向こうのサハリンまで届いたことでしょう。
間宮林蔵像もお出迎え。
本当は昼に景色を見たかったけれど、ここに行くことが何よりの憧れだったので次に楽しみにしておきます。
正直帰りのことはほとんど覚えていません、ヒッチハイクしようとしたけどヒヨってやめたぐらいしか。
真っ暗で歩道がうっすら見える程度の区間はたくさんあったし、脳が睡眠を欲しているのが自分でも認識していたし、極めつけには走馬灯が駆け巡るような心地すらしました。まさに命がけ。
前日の卒業式(※中止)後の集まりで同期に「100日後に死ぬな」と冗談半分本気半分で言ったけど自分が100日後どころか今日死ぬんじゃないのかなとも思いましたw
稚内駅に着く頃には空が青くなっていました。
結局行き帰りで約60km。宮古島の100kmよりキツかった。
身体も全身バッキバキ。
結論を言うと、宗谷岬までは車で行きましょう。
歩くなら死ぬ覚悟で行ってくださいね(^^)