青春18きっぷ旅 in 北海道⑧ 1/9〜10 生まれた時代が悪かった
出発前の会話
「今日は列車というよりはバスの旅かな〜笑」
それに対する母の痛烈な一言
「それって意味あるの???」
こんばんは。
3月にスタートした青春18きっぷ旅もついに最終回。
前回までで既に鉄路として機能する路線は全てクリアしています。
ところが、ここで終わってしまうとどうも気持ちが晴れないのは1つだけ残っている路線があったから・・・
つい最近、2021年4月1日付での廃線が正式に決定した路線です。
ご存知の通り、2015年の高波被害を発端に線路の一部が修復不可能なまでになってしまったことが廃線の決定打となりました。
このため鵡川〜様似間116.0kmは代行バスが運行。もはや今回はそっちがメインです。
新札幌駅から約1時間半で苫小牧に到着
苫小牧を再び出発するまで2時間半も空くということで、2km離れたあのお店へ歩いて行くことに
マルトマ食堂
漁港に面した食堂らしく、月〜土曜日の早朝5時から14時までの営業。
昼なんかはまず1時間ぐらいは待ち時間で覚悟してください。
が、今回は10時半と早めの時間帯だったためかなんと並ばずに入れました。
店内はサイン色紙の巣窟
正月にマー君がゲスト出演した番組で登場したのは知らなかったです。
注文から約15分
先頭バッターはホッキ刺身。通常600円のところ新年特別企画でなんと無料に!
ここからが本番
マルトマ丼
1,500円
ホッキ、まぐろ、さば、サーモン、ズワイガニ、アワビ、ウニ、えび、いくら、えんがわ
が入ってこの値段はレベチ。
隣で夫婦が座っていたんですが、自分たちの注文が来るまで何も話さず私の方を物珍しそうな目で見ていて非常に食べづらかった!
ご飯が余りそうだったので、さらに
うなぎ(900円)
このご時世だからこそ、五郎さんみたく一人で客単価高く食べてお店を支援しないと。
11時半に店を出たらすでにこの行列。これは大勝利
さてここから本番
日高線でしか乗れない特別デザインのキハ40
実は電車旅1発目の時にも乗車したのですが、
とてつもないモヤでした笑
鵡川駅に到着。
もうここから先、二度に列車が通る事はないかと思うとグッとくるものがあります。
乗ったことないのに()
代行バスに乗り換え。
この時まだその恐ろしさに気づいていなかった・・・
この景色こそ、THE 日高
日高本線が廃止になる理由を如実に示す慶能舞川の橋梁。2016年の台風で橋桁ごと海に流されてしまってこの現状。
こんな状況から建て直しましょうと言えるのはJR東海ぐらいしかなさそう。
日高道は日高厚賀ICまで開通しており、新冠ICまでの区間工事が着々と進んでいます。
鉄路が失くなった後のインフラとして、高速道路が担う役割は相当なものになるでしょうね。
この時点で既に1時間50分座りっぱなし。只々しんどい。
というのも
マルトマ食堂での大量摂取で腸内に溜まった老廃物の蓄積
寒さによるニョウ管への強烈な刺激
にダブルで襲われていたから...
ここから様似までさらに2時間弱バスの缶詰め
これが地獄の代行バスである。
多分奥に見えるのはアポイ岳で、その手前が様似市街である。いいから様似に早く着いてくれ。
代行バスのタチの悪いところは、駅の近くを巡るため内陸部の駅では国道から外れて大回りしなくてはならない。
どうせ乗客いないだろうし飛ばしてくれ
ひたすらその一心
馴染みの深い浦河町に突入。
左が日高振興局、海抜18m 右が浦河町役場、海抜4mで埋立地
この防災意識の違い・・・
卒論調査で4回ほど町役場の方とお話しましたが、曰く「津波が来たらヤバイですね...」と。
いやヤバイですねーじゃないでしょ(^^;)
既にこの時点で臨界点に達していたが、
あと1時間も我慢しなくてはならない...
私がJR北海道に対して何か悪いことでもしたのか?
18きっぷで本来10万円かかるところを3.6万円程度で廻ったことの恨みか?
そう自問自答をしているうちに
16:54 様似駅 到着
JR北海道 全線完全制覇
よく頑張った俺のケツ!
喜びに浸る間も無くトイレへと駆け込んだ。まさにビッグバン状態であった...
1年前の自分に「いずれ乗り鉄みたいに北海道の鉄道乗り回すよ」と言ったらバッカじゃねーのと鼻で笑われそうですが
本当に良かったとしか言いようがないです。
1日目(271.7km)
札幌 8:39 → 9:49 苫小牧 12:25 → 12:55 鵡川 13:03 → 14:50 静内 14:58 → 16:50 様似 17:26 → 19:20 静内
2日目(198.5km)
静内 9:07 → 10:50 鵡川 10:57 → 11:28 苫小牧 13:26 → 14:50 岩見沢 15:10 → 15:52 札幌
新たな通過駅:24駅
総走行距離:370.2km
日高線に関しては、あの海岸沿いに広がる風光明媚な景色を車窓から楽しみたかった。
もっと早く鉄道の魅力に気づいていれば
自然災害に振り回される前の時代に生まれていれば
そんなこと言ってもしょうがないのですが、
でも、やっぱり乗りたかったな...